タニグチコウヨウ.blog

しょーもない一瞬一瞬を切り取っていきたい。

デジャブ。

昨日の朝の出来事。
 
家から出ると、甲州街道沿いにバックパッカーを担いだ欧米人カップルがいた。なにやらキョロキョロして、落ち着かない様子だ。
 
学校が始まるまで時間はあまりない。
さあ、どうするオレ。。
 
以前の失敗を思い出し、Can I help you?と切り出してみる。
 
すると、男性がこう返してきた。
 
ヒッチハイクでタカヤマまで行きたい”
 
僕は一瞬この人は何を言っているのか分からなかった。頭の中でタカヤマタカヤマ…はてなんじゃったかの…と思考を巡らせる。
 
あー!!高尾山のことを言ってるのか。OKOK。まあ、ヒッチハイクで行くのは賢いとはいえないけど、行けなくもないな。
と、一人で腑に落ちていると、NOと言ってくる。
 
男性が見せてくれたスマホの画面には、なんとあの、岐阜県高山市が表示されていた。東京から高山市まで約350キロ。そうかそうか、チミたちはヒッチハイクで飛騨高山まで行きたいのか、ハハハハハ…ハハ…。
 
バカもーーーん!まず遠い!んで普通ここでヒッチする?甲州街道だよ!?はじめてみたよ!だいたい今何時だと思ってるの!9時前だよ?朝だよ?朝みんな忙しいから乗せてくれるわけないでしょーが!!
 
と言いたい気持ちをグッとこらえて、OK, you are crazy guysとニッコリ伝えると、Yes, we are crazy challengersとニッコリ返してきた。
おまけに、この方面はタカヤマの方面だろ?そうだろ?と自身満々に言ってくる。確かにそうだけど…。新宿方面か府中方面か言うのと同じトーンで言うんじゃないヨ!
 
最終的に、日本でヒッチハイクするならここだよ、と用賀ICを教えてバイバイした。彼らはニッコリとサンキューと言っていたが、まだ甲州街道でのチャレンジを諦めていないようだった。
 
彼らと別れた後歩きながら、いやあクレイジーだったなあなどと少々バカにしていたのだが、途中から急に過去の自分の体験を思い出し、恥ずかしいやら懐かしいやら、よく分からない気持ちになった。
 
僕が3年前にタイのバンコクに行った時のこと。全くのノープランで、とりあえず北方のチェンマイという街を目指そうとした。選んだ交通手段はヒッチハイクだった。
 
バンコクからチェンマイまではるか700キロ。
まさに甲州街道のような慌ただしい道路で、僕はヒッチハイクを試みては、失敗を繰り返した。でも、中には優しい方もいて、何人かに乗せてもらった。とある若者のグループには乗せてもらったうえにお昼ご飯までごちそうになり、バイクで2ケツしていたカップルにはもう夜遅いからと女性が降り、代わりに僕を後ろに乗せてバス停まで送ってもらった。
 
結局、時間的な問題もあり、諦めて電車に乗ることになるのだが、大学1年生の時の怖いもの知らずだった僕と、バカな日本人旅行者を全力で助けてくれたタイの方の記憶が鮮明に甦った。
 
そんな自分を棚に上げて、彼らにバカもーーーん!などとどの口が言えようか。否、言えるわけがなかろう。
 
強烈なデジャブを感じ、僕は電車に乗った。
はたして、彼らは1日でどこまで行けただろうか。幸運を祈るばかりである。
 

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