タニグチコウヨウ.blog

しょーもない一瞬一瞬を切り取っていきたい。

香港旅③~カジノで真剣勝負~

 煌びやかな空間で、客は狂ったように金を賭けていく…。
 
 マカオのカジノに行ってきた。香港からターボジェットで約1時間。到着後、南のタイパやマカオのシンボル、聖ポール天主堂跡にも行ったのだが、そちらは後日アップする動画で。
 今回はカジノの非日常すぎる体験を、ぜひ夢から醒めないうちに記録しておきたい。(カジノ内は撮影禁止なので、室内の写真は無し)
 f:id:happysun721:20170415002720j:image
 金の亡者タワー。
 グランド・リスボアホテルをはじめて目の当たりにしたときに僕の頭に浮かんだワードだ。僕がこれまで見たどの建物よりも、ゴージャスで、煌びやかで、妖しい光を放っていた。これまでカジノ営業で得た莫大な資金を元に造られたと思われる。
 中に入るとすぐ目の前がカジノの入口だった。ガードマンがいるだけで、特に荷物検査などはなく意外にすんなりと入ることができた。恐る恐る歩を進める。視界が開けると、あまりの広さと人の賑わいに尻込みする。いよいよカジノに来たんだ。
 ここにいる人は何を生業としている人だろう。いかにも金持ち、な身なりの人は少ない。金持ちが金持ちに見えないのが中華系の金持ちの特徴なのだろうか。ほとんど、いたって普通の観光客、それもアジア系の人が多い。そこまで高そうな服を着ているわけではない、タイ系や中華系の客が1000香港ドル(約14500円)をぽんぽんと、賭けていく。
 
 人気なのはやはりディーラー相手のテーブルゲーム。中でも特に賑わいを見せていたのは「大小」というゲームだ。大小は3個のサイコロを使う賭博で、客はその合計数を予想する、一種の丁半賭博である。合計数の中で4~10は小、11~17が大。小か大に賭けて当たれば2倍になって返ってくる。加えて、合計数をピンポイントで当てる賭け方や、3つの出目の内2つを当てる賭け方などもあり、そちらは当然倍率は高い。
 テーブルの向こう側にいるディーラーは、機械を使いサイコロを振る。その後、客が出目を予想し、自由にチップを賭ける。機械は黒い円筒に覆い被され、ディーラーからも客からも中は見えない。テーブルの端にはモニターが設置されており、「小小大小大大大小大小」のように過去10回分の結果が表示されている。客はこれを見ながら、「小が4回も続いているから、ここは流れに乗って小にしよう」「いや、そろそろ大がくるだろう」と各々予想するのである。ディーラーは客が十分に賭けたと判断すると、出目を開示する。それによって客は一喜一憂するのである。この1セットが約1分ほど。そのわずか1分の間に大金が動くこともある。
 
 やってみたい。しかし、テーブルの大小で賭けられる最低金額は最低でも200香港ドル(3000円)で、とても気軽に参加できるものではなかった。1000香港ドルのチップを次々と賭けていく客に圧倒される。僕はただただ初めて見る世界に対して、驚き、警戒し、茫然としていた。こんなにぽんぽんと金を賭けられるのは、楽しいだろうなとも思った。
 
 それでも何かやりたかった。せっかくマカオまで来てビビッてただ見るだけという選択肢は、頭の中にはなかった。テーブルゲームはどれもリスクが大きい。気軽に賭けられるものはないのだろうか。そう思いあたりを見渡すと、ひときわ目を引くものを発見。広いカジノの中央奥。一番目立つところ壁に立てかけてある見た目も派手なルーレット。見ると、最低25香港ドルから賭けられる。僕はこれに目をつけ、試しにやってみることにした。席は前と後ろの2列で全15席ほどある。僕は後ろの列の一番左の席に腰を下ろした。まずは数回分、観察する。隣には、眼鏡をかけた香港人らしきおじさんが座っていた。
 
 このルーレットは、一般的な玉がコロコロ転がって穴のどれかに落ちるというものとは少し違い、地面と垂直に設置された巨大なルーレットが回り、最も高いところにある針が止まったところにある数字が出目となる。マスは全部で52箇所で、1が24箇所、3が12箇所、6が8箇所、12が4箇所、25が2箇所で赤色と黒色の50が1箇所、大体こんな感じだったと思う。当てると賭けた金額に加え賭け金にマスの数字を掛けた金額が入ってくる。外すと賭け金は没収される。(当たり前かな?)
 制限時間内に賭ける金額と賭ける数字を決める。ルーレットを回すボタンを押し回転に強弱をつけられる役も、順番でやってくる。見るだけの「見(けん)」もできる。過去30回分ほどのデータも常時モニター上に更新され続けるので、大小と同じように参考にする。
 
 僕はまず最初に50香港ドル賭けてみようと思った。お金がない僕にとって、最初の賭けはあまりにも重要だ。これを当てるか外すかで長くカジノで遊んでられるかが決まるからだ。
 見を続けながら、ここ20回ほどは1の回数と並んで3が多いと感じていた。数回見送った後、次が3!直感でそう感じ、30香港ドルを急いで挿入。自分のタッチパネルの3を押す。ルーレットが勢いよく回転をはじめる。どきどき、どきどき。
 1,25,12,3,1,6,1…。カタ、カタ、カタ…カタ……カ…タ………。ルーレットの針が示したのは、3!3だ!!3を選んだお客様おめでとうございます、と言っているであろう広東語が、軽快な音楽とともにスピーカーから流れてきた。やった!たった3倍とはいえ、賭けた30ドルと30×3で90ドルが戻ってきて、僕のモニターに140香港ドルというお金が表示された!これであと全部外しても5回はゲームに参加できる。そんな単純なことが嬉しかった。
 
 その後も見を挟みながら賭け続け、数回負けたが、これまた一度神のお告げが聞こえてきて、6倍を当てたため、僕のモニターには一時265香港ドルが表示された。ここで勝ち逃げしても、3000円近くの勝ちとなる。ちょっと遊びに来ただけだし、十分な額ではないか。今考えるとそう思わなくもない。しかし、この時はこの席に座っている、ただそれだけで僕の気持ちは高揚していたので、離れることはできなかった。長く座っていると、お姉さんからメンバーズカードを作らないかと誘われ、無料だったので作ると、タダで水をくれたりして、ちょっとしたVIP気分を味わえた。グランド・リスボアは1泊数十万するホテルだが、ここカジノは僕みたいな一般人も楽しむことができるのだ。
 勝っている、お姉さん、タダの水、カジノのメンバーズカード、そしてカジノ独特の熱気、煌びやかな電飾…、僕をこの席から離さないには十分すぎる理由がそこにはあった。もっとも、こうした待遇や環境は全て、客にたくさん金を使ってもらうための布石なのだが…。
 
 一方、隣の香港人おじさん。最初にチラリとモニターを見たときは700香港ドルはあった。おじさんは恐らく賭博において最も一般的な賭け方であろう、安全なところとハイリターンのところのどちらにも賭けるというものだった。つまり、一度に1,3,50に賭けるのだ。こうすることにより、数回に一度は訪れる1,3を確実に当て、稀にくる50倍のときに25×50で1250ドルを一気に獲得することができる。堅実でいて、チャンスを逃さない戦方だ。ただ、この時は運が悪かった。12,25,12などと続くこともあり、50はおろか、1や3もなかなか出なかった。この間おじさんは毎回75ドルを失い続けていた計算になる。ルーレットが止まる度に舌打ちが聞こえる。仮に1万回回して統計を取ったら、3よりも12が多くでるなんてことはあり得ない。ただ、瞬間的にはこのように出にくい数字が連続で出るということもある。これがギャンブルの面白さであり、怖さでもある。マ、マジかよ…という展開が起こり得るのだ。
 僕はというと、この頃ずっと見をしていたから助かった…わけではなく、僕は僕でおじさんとは別の賭け方で苦しんでいた。
 
 僕は一度6倍を当てたことをいいことに、6倍に連続で賭け続けていた。6倍ヘビロテ作戦だ。6は確率的には6,7分の1で出るはずなので、外してもめげすに6に賭け続ければ得も損もしないだろう、という安直の極みのような作戦だった。少し頭もボーっとしてきていて、あまり考えていなかったのである。6ならその内くるだろうと。ここ10回も出ていないから、さすがにそろそろくるだろうと。僕は我慢を続けた。ようやく一度だけ出たが、6が本当に出ない出ない。その一度と細かい当たりがあっただけで、7連続くらいで負け続ける。僕のモニターの数字はどんどん減っていく。残り40香港ドル。最後のチャンスである。50香港ドルで30分以上は遊ばせてもらった。もう十分だ。これで外したら最後、ギャンブルから手を洗おうじゃないか。最後、最初に勝たせてもらった3に賭ける。おれには3しかない、おれのラッキーナンバーは3なんだと思ったりしてみる。そうこうしているうちにルーレットが止まる。針が指した数字は…6。ここで6かーーーい!
 悔しい。ここでやめようなどというさっきまでの思いは、既にあらぬ方向へ行っていた。この負けを取り返すべく、僕は財布から100ドル札を取り出し、様子を窺う。僕は集中していた。じっと勝負どころを待つ。
 数回見を重ねただろうか。ふと、どこからか声が聞こえる。”ここだ”という声が。神か仏か、あるいはあの平手打ちおばさんか、いやそれは絶対にない。とにかく、この時何かが僕の右脳に”12!たぶん12!”と訴えかけてきた。迷っている時間はない。12に25賭け!カタカタカタカタ。3,1,6,1…3……12。うおおおお!僕は思わずガッツポーズしていた。賭けていたのは25香港ドルだけだが、12倍の300香港ドル増やすことができた。香港おじさんの舌打ちなど、もはや気にならなかった。
 僕のモニターには最初の賭け金の残りの15香港ドルと合わせて415香港ドルが表示された。ここがやめ時だ。cash outのボタンを押し、$415と書かれたレシートを手に取り、席を立った。ルーレットはただの運任せなのだが、単純な僕はとても興奮していた。
 
 換金できる場所はどこかと係のおばさんに訊くと、地下だという。それに従い、近くのエスカレーターで降りていったのだが…。僕はここでまた信じられない光景を目にする。なんと地下もカジノだったのだ。1階だけでもかなりの広さを誇っていたのだが…。エスカレーター近くの換金所で、現金415香港ドルを受け取る。このお金を受け取る瞬間は嬉しい。ここから財布から出した150を引いた265香港ドル、4000円が僕の利益となった。
 その後、地下の大小に挑戦。これはディーラー相手ではなく、全て機械が相手のもので最低賭け金が10香港ドルとのことだったので、気軽に遊んでみることにした。大は小を兼ねるとも言う…とかブツブツ言いながら一人でやっていたら、10ドルが一時140ドルにまで増えていた。が、しかしその後調子に乗り、残額は0に。だが10ドルで20分近く遊ぶことができた。席を立ち、人の間を縫うように歩きながら、スロット、バカラなど様々な賭けが行われている現場を近くで観察する。しかし、どれもピンとこなかった。
 
 僕はグランド・リスボアを後にし、隣接するリスボアホテルに向かった。リスボアホテルにも当然カジノはあるのだが、カジノというより賭博場という響きが似合う、少し古めの建物だ。しかし、中に入ってみると綺麗に掃除されており、特にトイレは清潔に保たれていた。
 
 ここでもメインとなるのは大小、それからバカラ。最低賭け金が300香港ドルのテーブルが多かったため、ここでも僕はちまちまできるところを探していると、やはり機械相手の大小に足が向かった。この機械では20cm四方ほどの大きなサイコロが、透明な筒の中で、機械の底の部分が強く上に飛び出すと同時に「ボーン!ボーン!」という大きな音とともに振られる。その筒の周りを9席ほどが囲んでいる、ちょうどQさまのプレッシャースタディのような空間だ。
 その時は黒髪ロングのマカオ美女が一人だけ座っていた。俯いた表情は、どことなく壇蜜に似ている。僕も席に着く。もちろん壇蜜と目が合う位置に。底が飛び出すタイミングと強さを客が目の前のボタンを押すことでわずかに操作できるようだ。壇蜜は、飛び出す瞬間に毎回強く、しかし集中した様子でボタンを叩いていた。モニターを見ると、過去10回中6回、合計数の9を出していた。これは偶然か、それとも狙っているのか。狙っているとしたら、マカオの壇蜜、相当なやり手である。しかも、人気のあるディーラー相手ではなく、人気のない機械相手に一人寂しく立ち向かっているところにグッとくる。僕もその恩恵にあやかろうと9に賭け続ける。僕はボタンは押さず、すべて壇蜜任せ。完全なヒモ状態である。2回に1回は当たり、あっという間に100ドルが240ドルになる。壇蜜が「あなた、おいしいところ持っていくわね」と、ジャパンから来たヒモに目で語りかけてくる。言葉は交わさないが、幸せな時間だった。
 しかし、である。そこに酔っ払いのおっちゃん3人組とおばはん2人がどかどかと入ってきて、壇蜜との密会は突如として終わりを迎えた。挙句の果てに、おっちゃんたちがばんばんと何の考えもなしにボタンを押すから、タイミングがずれて9が全く出なくなった。せっかくルーレットで勝ったお金を無駄にはしたくなかった。僕は180ドルとなったところで「短い間だったけど、ヒモでいさせてくれてありがとう」と壇蜜に目で伝え、席を立った。壇蜜の表情は変わらず、その目は既に次の勝負へと向かっていた。
 
 その後、ウィンホテルの想像を絶するカジノの広さ(野球のグラウンドくらい)に興奮し、スターホテルのカジノでは様々な賭け方、表情、振る舞いを観察した。負けてディーラーに大きな声を出して立ち去っていく者。ドーンと賭けて、ドーンと負けて、でも全く気にしていない様子で他のテーブルに向かう者。死んだ魚の目で賭け続けている者。カジノには色んな人種がいて、光と闇を同時に見たような気がした。
 結局340香港ドル、5000円勝つことができた。合計で6時間ほどいたので、時給換算すると850円ほどか。ありがたく旅費に使わせていただくことにする。妖しく光を放ち続けるカジノ街を背に、深夜の便で香港に戻った。

f:id:happysun721:20170405155827j:plain

 これまで競馬もパチンコもやったことのない僕が、どうしてカジノに行ったのかと聞かれれば、それは沢木耕太郎さんの影響だと答える。僕が香港に来たのは、お世話になった大学の先輩に会うため、日本の花粉から逃げるためという理由もあるが、ほんの気まぐれという面も大きい。でも、気まぐれであれ、なぜ行き先に香港を選んだかというと、それは沢木耕太郎さんの『深夜特急』を昨年末に読んだからだ。この本は文庫本版で全6巻あり、沢木さんが26歳の時、1973年頃の旅を綴った紀行文である。その内第1巻が香港、マカオ編となっていて、実際にナイトマーケットやカジノに行った体験が記されている。Amazonのレビューを読んでもらえれば分かる通り、読むとたちまち海外に飛び出したくなる、まさに”麻薬”のような本。
 発刊から20年以上経った今でも、日本人バックパッカーのバイブルとして、根強い人気があるそうで、旅人のブログなんかを読んでいると、たびたび登場する。沢木さんの繊細な感性、無謀な挑戦、詳細な記述、独特な文体。僕も虜になった一人だ。この本がなかったら、このタイミングで香港に行こうとは思わなかっただろう。 読んだあとの責任は負えないが、まだ手に取っていない人はぜひ読んでみてほしい。
 
(賭博を)やめて帰ろうという判断は確かに賢明だ。しかし、その賢明さにいったいどんな意味があるというのだろう。
~中略~
やろう、とことん、飽きるか、金がなくなるまで…
深夜特急1 香港・マカオ』より
 
 今、この本を読み返している。「もう一度マカオに行こう。行かなくては。何カジノを分かった気になっているんだ」という気持ちにさせられてしまうのだが…。
 その気持ちをグッと押し殺し、僕は明日、東京に帰る。

香港旅②~白熱の値段交渉~

2日目は昼から行動開始。
旅のお供ビーチサンダルを買ったり、トラムに揺られ香港島を巡ったり。土地勘がついてきて、だいぶ香港に慣れてきた。そのあとは、香港のマグネットを探し求めて、歩き回った。
 
僕は海外のマグネットをコレクションしている。海外に行くと決まって、なるべく安く、多くの種類を買うようにしている。逆に自分へのお土産はそれ以外はほとんど買わない。それくらい好きなのである。
 
イッテQで内村さんがマグネットおじさんという企画を結構前にやっていたこともあり、このようなマグネットの存在を知っている人もいるだろう。
 
今回はマグネット好きの僕がこれから先も避けることのできないであろう、値段交渉について書こうと思う。
露店での買い物は基本に”言い値”(値札が置かれておらず、その時々で変化する)であり、交渉次第で値段を下げることができるのだ。
 
 
夕方、九龍の旺角という駅の近くの女人街という露店通りに行った。入り口からも半端じゃない熱気が伝わってくる。
 
入ってすぐ、最初の露店に置いてあるマグネットが目に飛び込んできた。そして、値段が書かれていない。避けられない勝負を予感させる。
 f:id:happysun721:20170330194547j:image
ああ、始まるんだ…。3年前に東南アジアでやって以来の値段交渉である。少し不安な気持ちになりながらも、気を引き締める。
 
いよいよラウンド1のはじまりだ。
 
お店のおばさんが近寄ってくる。年は50代後半であろうか。僕はマグネットを物色しつつ、おばさんの方にチラリと目を移す。その風格に思わずたじろぐ。歴戦の商売人であることが一目で分かった。おばさんの和やかな表情が常勝の自信ゆえのものである、そう感じた瞬間、
「ワン、ナインティーン!セブン、ワンハンドレッド!」
と、挨拶代わりのジャブを繰り出してきた。
 
1つで19香港ドル、7つで100香港ドルということだ。約1450円。
 
今日のお昼に行った、室内の小綺麗な土産物屋で7つで98香港ドルだった。ああ、やっぱりお昼の店で買わなくてよかったと思った。露店の最初の言い値は必ずふっかけてくるからだ。これは高すぎる。
 
対して僕は、訳が分からないという表情で、さっき行った店の方が安いよ、と余裕でジャブをかわす。
普通の店での相場を知っている分、おばさんに対して有利に立つ。序盤、一歩リードの展開。
 
おばさんは仕方がないという表情で相手を諭すように言う。「エイト、ワンハンドレッド、OK?」
 
僕は首を横にゆっくり振りながら、ノーとはっきり言う。
 
それを聞いたおばさんは急にイライラし始め、明らかに不機嫌な表情になる。その表情のまま「エイト、ワンハンドレッド!」「ノー」のやり取りを数回繰り返す。
 
こちらから「ナイン?」とは絶対に言わない。そしたらそれで交渉が終わってしまう可能性があるので、必ず我慢して相手の出方を窺う。まだまだいけると思ったからだ。交渉を有利に進めるためには、いかに相手に言わせ続けられるかが大事なのである。
 
おばさんの連続パンチに対し、ノー一点張りの防御姿勢で応戦。怯んで「OK」と言ってしまったら、そこで試合終了だ。
 
数秒間のにらみ合い。
 
しびれを切らしたおばさん。「…OK、ナイン」
 
よしよし、いいぞ。
しかし、この時手元に80香港ドルしかなかったのと、まだ女人街に入ったばかりだったので他の露店も見てみたいという気持ちが芽生え、お金無いからまたあとで来るよ、と伝えて歩き始めた。
もう一つ意味があった。客側の最終手段、帰るフリだ。失敗するとそれきりだが、相手が追いかけてくれば、こちらが有利な状況に一気に傾く。
 
歩き始める。背後のおばさんの反応を気にする。10mほど歩いたところで、案の定、おばさんの「テン!テン!」と叫ぶ声が聞こえた。
 
とっておきの右ストレートが綺麗に決まった。もうここまでくれば十分だ。予想以上の結果に僕は満足していた。
 
僕は100ドル持っていなかったが、ひとまずおばさんの元まで戻って、再び必ず帰ってくると伝えた。しかし、それを聞いたおばさんはとても不機嫌な顔になった。このとき、値段には満足だけど、正直このおばさんからは買いたくないなと思った自分がいた。
 
ここからおばさんが一気にヒートアップする。
本当に80ドルしか持ってないのか見せてみろとものすごい剣幕で迫ってきたのだ。仕方なく財布から80ドルを出して見せた。その時だった。おばさんは80ドルを僕の手元から奪い取り、叫び出した。
 
「エイト、エイティー!エイト、エイティー!」
 
驚いた僕が取り返そうとすると、僕の手をぴしゃりと叩き、叫び続ける。僕は「It's mine!」とできるだけ凄みながら、取り返そうと試みる。周囲の視線を全身に感じる。
 
なんとか取り返した瞬間、なんとおばさんは僕の前頭部をこれまたぴしゃり!連続リアル平手打ちに面食らってしまった。父さんにも殴られたことないのに!
イテテ。なかなか強い…。
 
急な出来事にあっけにとられ、僕は信じられないという表情でおばさんをにらみ返す。
 
でも…ここは香港。相手の土俵だと思い、すぐに立ち去ることにした。何しろ数百軒ある露店の内の一軒目。まだまだこれからなのだ。
 
気を取り直し、その数軒先で最初の露店よりマグネットの品揃えが良いお店を発見。来るラウンド2に向けて気を引き締め直す。
 
近寄ってきたのは、今度はお姉さん。(40代と見られるが、先ほどの平手打ちおばさんと区別するために、お姉さんと呼ぶことにする)
会話はテンポ良く進んだ。
 
「How much is it?」
「ワン、エイティーン」
「冗談はヨシコさんすわ。さっきのお店では10個で100ドルだった、あと今80ドルしか持っていないけど、どう?」
「really?! …じゃあ、8個で80ドルでいいわ」
 
僕の言っていることを信じてくれたのは運が良かった。他の店であれ、「テン、ワンハンドレッド」まで交渉したことを評価してくれたのか、案外あっさり値を落としてくれた。
正直、さっきのおばさんのリアル平手打ちにショックを受けていたのだが、僕はここでダメ元でもうひと踏ん張りだけしてみることにした。
何を言われてもノーとしか言わない。「ナイン」という言葉を聞くまでは。
 
十数秒のにらみ合いでもお姉さんの態度が変わる気配はない。僕はこのお姉さんに対しても奥の手を使うことにした。
 
店から歩き始める。迷っていると思わせないように足早に立ち去る。
数m歩いたところで、ついにお姉さんが折れてくれたようだ。
「ナイン、エイティー!」
 
(カンカンカーン!)
 
試合終了のゴングとともに、僕と女人街の勝負は幕を閉じた。
 
最初のふっかけが7個で100香港ドル、1個あたり14.1香港ドル
最終的には9個で80香港ドル、1個あたり8.9香港ドル
マグネット1個の値段が5.2香港ドル≒80円も変わるのだから、値段交渉はやってみないと分からないし、やらざるを得ないのである。
 
その後、お姉さんは僕がマグネットを選んでいる間、ずっと僕の真横で舌打ちをしていた。そんなプレッシャーを完全にスルーして5分以上かけて選んだ9個のマグネットを、今度はビニール袋に入れてくれず、そのままリュックに入れろと言ってきた。僕はマグネットが傷つくのが嫌だったが、しぶしぶリュックにしまった。これくらいはもう慣れていくしかないと思った。
 
終わった瞬間、ホッとした。終わったこと自体が何よりも嬉しい。
 
値段交渉は真剣勝負だ。決して楽しいだけのものではない。値段が書かれておらず言い値である以上、そして安く買いたいというこちらの心理がある以上、交渉は避けられない。
 
こちらは安く、買いたい。あちらは高く、売りたい。お互いがその心理をぶつけ合った結果が、金額となって表れる。それが値段交渉である。平手打ちおばさんのように、無理やり買わせようとしてくるケースもあるが、意識すべきは、自分が納得した値段なら買えばいいし、納得していないなら買わなければいいというシンプルなことだと思う。店側も納得していなかったら、売ってくれないのだから。
 
でも、やらなくて済むなら値段交渉はしたくない。今回のようなケンカすれすれにならないためにこちらが妥協するというのも、どうも納得がいかない。数ドルの差などは気にしないほどの金持ちになったら考えが変わるのか。そもそも店員が怒るのは演技なのではないのか。帰ってから色々なことが頭に浮かんだ。
 
でも、一つだけはっきり言えることがある。
昨日また別の店でのこと。僕が欲しいのと少し違う種類のマグネット(それでも一個あたりの値段はほとんど変わらないと思う)を5個で89香港ドルとふっかけられて、迷った末にその値段で買っていくインド系の観光客を目の前で見た。そもそもふっかけられていることを分かっていない様子だった。この時はひどい、可哀想と思う私がいたが、振り返ってみて考えが変わった。彼らが納得して買ったのだから、それはもう仕方のないことである。露店側のラッキー。
無知は敵である。
 
※翌日追記 
昨日とは別のナイトマーケットに行ったら、まさかの言い値ではない出店を発見。

f:id:happysun721:20170331015312j:plain

 

!!!
 
6個で50香港ドルて(笑)
 
昨日の努力はなんだったの(笑)
 
他の露店のほとんどが言い値の中、ここのおじさんはだいぶ先駆的なことをやってらっしゃいました。(しかも安い)
値段交渉せずに済んだのはありがたかったです。友人へのお土産用に6個買えて良かったです。
 
明日はマカオに行きます!
それでは!

香港旅①

 ついにやって参りました、香港。

3月末て、、海外に遊びに行ってる場合じゃないダロ!why japaneeee…!!と聞こえてきそうですが、やはり浮かれた日本人よりも、日本で遊んで帰る浮かれた香港人が圧倒的に多かった。
 
フライトはHKexpressではじめてのLCCを体験。往復22000円くらいの代わりに、機内での飲食はNGというのが特徴だ。でも隣の香港人夫婦と思わしき2人は、日本で買ったであろうフィットチーネグミを仲良く、堂々とシェアしていた。
 
一方の谷口選手はというと…。
 
離陸直後に隠れてカフェオレを飲んでいた!
しかも既に2回飲んでいる!
バレてませんように!
 
…機内で買うのは本当に高いから、許してください。4時間半粘ろうと思ってたのですが、最初の15分で折れました。
 
そもそも、飛行機が苦手。「ぶおお~~~ん」という大きな音と振動でもうムリ。特に離陸がどうしても苦手で、しかも大人になってからさらに苦手になり、落ちるんじゃないかといつもガチで心配してしまう情けない私がいました。
 
その後、気持ちを切り替えドヤ顔で香港国際空港に降り立った俺は、そのドヤ顔を維持しつつイミグレーションへ直行。空港なんてさっさとオサラバしてやるぜ。しかし、海外の初日は甘くない。なんちゃらカードの書き忘れで列に並び直し。チクショ~せっかく急いで歩いたのに!
 
思っていたよりも暑い!広い空港で迷いつつも、バス乗り場に直行。バスでチケットを買おうとするもおつりが出ないため、また来た道を戻ってチケット売り場で買う。その間にバスは行ってしまったが、次のバスの2階の良い席に座れると思うポジティブな私もいました。
 

f:id:happysun721:20170328230120j:plain

30分ほどバスに揺られ、街の中心部に到着。重慶大厦(チョンキンマンション)という、ゲストハウスやら食堂やら両替商やらアヤしいインド人やらがすべて詰まったビルに潜入開始。15分くらいウロウロしただけでインド人の客引きに20回以上話しかけられた。人の熱気がすごい街です、香港は。
結局、成田空港よりも、香港空港よりも、ずっと良いレートで両替してもらえました!
 

f:id:happysun721:20170328230129j:plain

海外にいる時は通常よりたくましくなるので、フェリーを乗り間違えるというアクシデントなんかではめげない。間違えたおかげで、「肉でんぷんパン」という、珍味であり美味しいパンに出会えた。
 

f:id:happysun721:20170328230139j:plain

夕方はゲストハウス周辺の銅鑼湾を散策。なんか左のよく分からないものをもち米で包んだものだけ買おうとしたのに、右の変なジュースも買わされた。ジュース美味しかったからよかった。はじめて飲む不思議な味だった。味は説明できない…。
 
先ほどまで、イギリス人の男性とロビーで談笑。半分以上は聞き取り、言葉を返す私がいる。偶然、私と今朝の同じ便で日本から来たというその男は、2か月の間東京にいて、”マッサージ”を堪能していたとのこと。色々ツッコミたい。が、英語力が足りない。とりあえず、Are you working?と聞くと、youtube!と言って自らのチャンネルと撮影した360度動画を誇らしげに見せてくれた。マジか!
 
ドミトリーは3段ベッドの一番下(つまり床)で埃とゴキブリを心配する私がいます。ついさっきも大衆料理店で茶色いゴキブリを見ました。
 

f:id:happysun721:20170328233510j:plain

m&mのジュース。このジュースのように濃厚な一日でした。
日に日に香港に住んでいるような感覚になれたらいいなと思います。
 
 

夜明けとともに、香港へ

2年ぶりの海外。
選んだ場所は香港!
 
渡航期間は本日3月28日~4月6日の9泊10日。以前経験した短期留学などと比べると短いし、たかが近場の香港、と高を括っていたら、今羽田空港の出発ロビーで意外とキンチョウしている私がいる。
 
香港にいくと決めたのは2月上旬のある日だった。別に元々香港に行きたかったわけではなく、単なる思いつき。香港expressで往復20000円ちょっとだったから、なんとなーく香港にした。とにかく安く海外に行きたい、と海外を渇望する私がいたのだ。
チケットを買ってから、物価が高いことを知った。僕にはそういうおっちょこちょい…その時の勢いを大切にするところがある。思い立ったが吉日ということだ。
 
さて、なんでキンチョウしているのか。やはり言語の不安だ。英語は、まあコミュニケーションは取れる。が、現地の言葉、広東語はさっぱり分からない。勉強しようかな~と思ってたら、気づけば出国の日だった。やはり、相手が何言ってるか分からない&自分が何言ってるか伝わらない状態になるのは、ちょっぴり不安である。それが買い物などの交渉ごとの時に起こると厄介だ。
 
でもタイやラオスでもなんとかなったし、大丈夫か。不安だったから、パソコンをカタカタし始めたけど、失敗もぜんぶネタになると思ったら不安はなくなっている私がいた。
 
ああ、そうだった。少し前に沢木耕太郎さんの『深夜特急』を読んだのも僕を香港に行きたいと思う要因の一つだ。
沢木さんのように心踊る旅になるのか、楽しみです。
行ってきます。

喫煙のマナー

最初に言っておきたい。僕はタバコが嫌いだ。ぶっちゃけ、食事の席などで目の前で何も言わずタバコを吸い始めた途端、私はその人の人格を疑う。実際ちょっぴり嫌いになる。これはタバコ嫌いな人にとっての、言葉にしないだけの普遍的な事実だと思う。今回はタバコ嫌いな人にも嫌われない(上手くいけば好かれる)立ち居振る舞いについてのマナーを少々。
 
何が嫌いって、もちろん臭いである。匂いは香りのこと、臭いは悪いにおいのこと。ひらがなにもせず”臭い”とするのはマジで嫌いだということだ。マジだ。どれくらい嫌いかと言うと、気心の知れた友人がタバコを吸う場合、臭いを察知した瞬間、
 
「ふーっ」
 
とこちらから息を吹き返し、可能な限りの煙を跳ね返す。それくらい嫌い。ほぼ反射的に行う。よく笑われるが、吸うよりはマシだ。何か扇ぐものがあればよいのかもしれないが、さすがに夏でもないのにうちわを常備するのは気が引ける。小学生じゃないんだから下敷きは持ち歩かない。僕はただ煙を吸いたくないだけなんだ。煙が体内に入ると胸が「うっ」と苦しくなるのは僕だけなのか。
 
そもそも、その場の状況に納得がいかない。吸う側は気持ち良くなり、吸われる側は不快そのもの。こんなの不公平だ。酒なら飲みすぎない限り、相手に不快な思いをさせることはない。でもタバコは違う。自然に主と従の関係にしてしまうところに疑問を感じざるを得ないのは僕だけなの?
 
…愛煙者の皆様、おっしゃりたいことはよくわかる。”そんなんじゃ生きていけないよ”でしょ?
でもね、有害物質なんすよ。
そのことを全く考慮せずにタバコを吸う。その行いは、あなたとの信頼関係にヒビを入れるほど、僕にとって重い。
 
席を離れて吸うとまではいかなくても、一言断ってから吸うとか、煙を誰もいない方向に吹くとか、とりあえず申し訳なさそうな表情を見せるとか、とにかく配慮を見せてほしい。僕は別にタバコを我慢しろと言っているわけではない。
 
しかし裏を返せば、これらのマナーを守ることは、タバコ嫌いな人からの評価を高めるチャンスに繋がる。さすがに前半、僕も言い過ぎたと思うから自分でフォローしておくが、実際に上記のようなそれなりの対応をした上で一服する人はそれだけでプラス評価になるのだ。少なくとも僕の中では。
 
何も考えずに、我が物顔でタバコを吸ってはいけない。自らが気づかない内に、周囲の信頼を失っているかもしれないのだから。
 
************************************************************************
 
下の本を読んで触発されて、好き勝手に書かせてもらった。
各界の著名人がそれぞれ好き勝手にマナーについて語るオムニバス形式の『考えるマナー』。うんうん分かるというものと、何言ってんだこの人、というものがあり捉え方はまさに読者次第。そこが面白い。”マナー”という切り口が秀逸。
自分の中での"当たり前"は必ずしも世間のそれとは一致しないということがよく分かります。ぜひご一読を。
 

2月26日の出来事

今日もベーグル屋のアルバイト。
 
終わって片付けをしている時、経営陣の一人でいつも気さくに話しかけてくれるIさんからふいにこう言われた。
 
「若い頃はさ、世の中の大人たちが夢を諦めたように思いがちだよな。そう思ってるっしょ?でもな、みんながみんなそうじゃなくて、生きている中でいろーんなことを受け入れて、その状況の中で何ができるかを必死に考えているんだぜ。たしかに諦めちゃうヤツもいるけどさ、大人の中にはさ、自分が今立っている場所を考慮して、必死にもがいている人もいるんだぜ。おれも去年40になったけど、その年になってやっとわかったよ。」
おおよそこんな感じの内容だった。
 
この言葉が身に沁みた。僕もたまにこう思うことがあったからだ。
自分が尊敬する一部の大人を除いて、あとの人たちは若い頃の夢を途中で諦めて、自分の人生に妥協して、今おじさんおばさんと言われる年を生きているんだと。
 
でもそうじゃないんだ。若いうちは、好き勝手できるうちは、自分がやりたいことを思いぞんぶんやればいい。でも人生どうにもうまくいかないことが増えていくのだろう。立ち止まらざるを得ないときも来るだろう。そのときに、またエイヤっと頑張れるか。自分なりの方法で新しくスタートを切れるか。それが夢を簡単に諦めちゃう人ともがき続ける人の違いなのだろう。
 
夜の9時からピース又吉先生の『火花』に続く、第二作目の執筆に向けての姿を取材した番組を観た。
日々、エッセイの締め切りやテレビの収録に追われながら、小説の執筆に奮闘する先生の姿は静香に鬼気迫るものがあった。
 
番組の中で先生はこう言った。
「僕みたいに30過ぎた人間は思っていることをストレートには言えなくなってきます。言うと、なんやこいつ気持ち悪いと思われてしまう。だけど、小説の中は自由なんです。小説では自分の心にあるものぜんぶ出していいんです。そういうものなんです。」
 
今日のIさんの話と又吉先生の言葉が繋がった。
大人になっていく、ということの輪郭が見えた気がした。それはちょっぴり自分の将来の姿に重ねたくなるものだった。
 
大人になるということは、どういうことか。僕はそれを自分の言葉で表現したい。

2月19日の出来事

 
・スポーツニュースで、○○選手が本日今シーズン初のブルペン入りをしました、と聞いたことがあるだろう。
ブルペンとは投球練習場のことだ。
バイト先の女性の店長はもう立派なママの年齢だが、つい最近までブルペンを”国”だと思っていたらしい。
野球好きが集まる国。いったいどんな国なんだろう、とずっと思ってきたのだそう。
ブルネイと一緒にしないでください。
国、と思うところがすごい。まさに天才と天然は紙一重である。
今年一番笑った。
 
・あらあ、またドードーだわ~。と白髪のおばあさん。
どこにドードーがいるの。とこちらも白髪のおじいさん。
ここにいるじゃないの~。とおばあさんは返す。
バイトからの帰り道。
去年さんざん目の当たりにした光景のはずだが、まだ慣れない。いつまでも新鮮な感覚だ。
ポケモン世代、という言葉が、あいまいになってきた。
 
・今日風呂から上がってひさびさにサザエさんを観た。
ワカメちゃんが小さいころお気に入りだった人形を近所の年下の女の子にあげてしまうお話。
ほんとうにあげてよかったのかい、と聞くサザエたちに対し、
私はもう子どもじゃないからお人形さんは卒業するの~と言うワカメ。
そのセリフを聞いた瞬間、「もう何十年間もずーっと子どもなのにな!」と思わずつっこんでしまった。
純粋にサザエさんを楽しめなくなってきたのかもしれない。
 
昨日からポケモンGOを再開した。やっぱり、図鑑を埋めるのが楽しい。